松竹05年は自信作ばかり、まず「亡国のイージス」

 松竹映画の2005年度ラインアップ発表会が26日、東京・紀尾井町赤坂プリンスホテルで開かれ、今夏公開の話題作「亡国のイージス」に出演する俳優の勝地涼(18)、韓国人女優のチェ・ミンソ(23)と阪本順治監督が来場し挨拶した。

 人気作家、福井晴敏氏(36)の同名小説を原作に、最新護衛艦を乗っ取ったテロリストと海自隊員らの戦いを描いた。総製作費12億円の海洋アクションで、防衛庁海上自衛隊航空自衛隊が全面協力。松竹の110周年記念作品だ。

 原作ファンの間で最も人気の高い若き工作員・如月行(きさらぎ・こう)役の勝地は「大きな作品に出られて大変光栄」と凛々しい表情を見せ、女性工作員役のチェも「いい映画になっていると思います。楽しみにしていてください」と仕上がりに自信を見せた。昨年12月にクランクアップ。阪本監督は27日から米ロサンゼルスで編集作業に入る。

 ほかに、北野武監督作品(詳細未発表)が今秋公開、是枝裕和監督の初時代劇「花よりもなほ」、人気漫画「ゲゲゲの鬼太郎」を堤幸彦監督で実写映画化し来年公開することを発表。同社久松猛朗常務は「イメージだと鬼太郎は堂本剛君、目玉親父はさすがにCGです」と笑顔で語った。

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松竹の05年度ラインアップが発表された。『ゲゲゲの鬼太郎』が実写映画化というのは驚いた。鬼太郎役に堂本剛というのはこの某常務が戯言を述べただけなのか、それとも現時点で具体的にオファーを出している状況なのか。しかしこれが実現されれば楽しみ。妖怪つながりということで、今年は神木隆之介君の『妖怪大戦争』もある。しかしアニメの実写映画って大体コケるものが多いんだよな。今年は『NANA』、『タッチ』とかアニメの実写映画が相次いで公開されるけど興行的にはどうなのか、そこらへんもある意味見所。個人的には今年の松竹は『亡国のイージス』に期待。文庫版の上巻だけ読んで、これが原作通りにいけば素晴らしいと思う反面、原作以上のものはつくれないということを思って下巻は読まないでいる。